保険料を安くする方法

【現役損保マンが解説】自動車保険料を安くする3つの方法|補償内容や比較検討など具体的方法を紹介!

「自動車保険を見直して保険料を安くしたいけど、どうしたらいいかよくわからない!」と悩んでいませんか?
保険会社をどこにするか、補償内容をどうするかなど、考えるのが面倒で毎年同じ内容で継続しているという方は多いです。そういった方は毎年余分な保険料を払い、損をしている可能性があります。

そこで損害保険会社で15年以上働いている現役損保マンの私が、誰でも簡単に保険料を安くできる3つの方法を紹介します。
この記事を読むと、人によっては保険料が年間数万円は安くなります。
結論は以下のとおりです。

  • 補償内容を見直す
  • 自動車保険の無料一括見積もりをおこなう
  • コンパクトカー、車両保険のいらない中古車にする

順番に解説します。

方法①「補償内容を見直す」

ケニー
ケニー
・できる限り保険料を安くしたい人向けプラン
・オススメプラン
などを紹介するよ。

できる限り保険料を安くしたい人向けプラン

できる限り保険料を安くしたい人は、他者への補償のみに特化することです。
具体的には以下の補償内容になります。

  • 対物保険(無制限)
  • 対人保険(無制限)

この2つは基本的にどこの保険会社でも自動付帯されています。
この2つで他者への補償は問題ありません。金額は無制限にしておきましょう。

もし原付に乗る人は以下の特約は必須です。

  • ファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約を付帯することで、原付で事故をしても自動車事故の場合と同様に他者への補償が可能となります。

現役損保マンがオススメするプラン

対物保険(無制限)や対人保険(無制限)の他に、実際に事故対応部門で働くなかで、つけておいた方がよいと思う補償(特約)を2つ紹介します。

  • 人身傷害保険

保険会社によっては、自動付帯となっているケースもあります。
ご自身や同乗者のおケガ(後遺障害・死亡)に関する損害を補償します。
「ケガをしても相手保険会社の対人保険で補償されるから必要ないんじゃないの?」と聞かれることがありますが、対人保険で対応してもらえるのは相手の責任割合が大きい事故の場合だけです。
仮にあなたが100%悪い事故を起こしたときに相手保険会社の対人保険で対応してもらえないのは理解できると思います。
しかし、例えば双方50%ずつ責任があるような事故の場合も対応してもらえません。
このようなときに人身傷害保険の付帯があれば、ご自身の保険会社が対応してくれることになります。

保険金額をいくらに設定すれば良いかは、個人の状況(配偶者や子供の有無など)によって変わるため一概には言えません。
傾向としては3000万円もしくは5000万円で設定されている方が多いです。
ちなみに私は妻と子供がいる家庭で、無制限に設定しています。これはちょっとやりすぎかもしれませんw

  • 弁護士費用特約(自動車事故型)

簡単に説明すると、自身の被害(車やケガなどに関する損害)を相手に請求するときの窓口を弁護士に委任することができる特約です。
例えば、あなたが信号待ち停車中に後方から追突された場合、あなたの責任はゼロです。
そのような場合、あなたの保険会社が窓口となって相手や相手保険会社と金銭面の交渉をおこなうことはできません。(非弁行為という法律違反になってしまうからです)
つまり、あなたが相手保険会社と直接話をしなければなりません。
万が一揉めた場合の手間や労力を考えると付帯しておく価値は大いにあります。
実際、事故対応をする中でもこの特約を使用される方は多いです。
また、この弁護士特約だけを使う場合、保険料に影響はありません。

この弁護士特約には、自動車事故に加え、日常生活での被害事故も対象となる「弁護士特約(日常生活・自動車事故型)」もあります。例えば、「歩行中に自転車にはねられた」「他人とトラブルになって暴力を受けた」などが挙げられます。
しかし、日常生活で弁護士にお願いしないといけない事態になることはそう多くはなく、個人的には「弁護士特約(自動車事故型)」で良いと考えます。

車両保険はどうするべきか

保険料を安くするには車両保険をつけないことが最も効果的です。
車両保険は、一般補償タイプと限定補償(エコノミー)タイプの2種類あります。
大きな違いは、自損事故でも補償されるのが一般補償、補償されないのが限定補償です。
私は新車で購入した時に限定補償で入りましたが、何年か経過し車両の価値(車両保険金額)も下がってきたタイミングで車両保険を外しました。
どうしても車両保険に加入しておきたい方は、一般補償より保険料が安くなる限定補償での加入を検討されてはいかがでしょうか。

車両保険についてや、保険料を安くするには車両保険を外すべき理由などはこちらの記事で詳しく解説しています。≫保険料を安くしたいなら車両保険は外すべき!

自動付帯補償(特約)は外すことができません

自動付帯の補償(特約)は補償内容から外すことができません。
例えば、事故をして車が走行できなくなった際のロードアシスタンス(レッカー)特約があります。
CMなどで「24時間365日対応で安心!」みたいな宣伝をされたりもしていますが、これはどこの保険会社でも対応しています。
保険会社によって自動付帯となっている補償が若干異なっていることはあります。

方法②「自動車保険の無料一括見積もりをおこなう」

損害保険会社はネット(ダイレクト)型と代理店型があります。
保険料を安くするにはネット型損保に加入することです。

ネット型はソニー損保、イーデザイン損保、セゾン自動車火災保険、三井ダイレクト損害保険、SBI損害保険、チューリッヒ保険、アクサ損害保険などがあります。
一方、代理店型と言われる保険会社は、東京海上日動火災保険、損保ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険などがあります。

代理店とは、車のディーラーや、保険のみを扱う専属代理店などを指します。
ネット型はその名のとおりネットで保険に加入できますが、代理店型は代理店を通じてしか保険に加入できません。(例えば、東京海上の営業支店に訪問して「保険に入りたいんですけど〜」と言っても保険に入れません。)
代理店経由で保険に加入した場合、保険会社から代理店に手数料が支払われるのでネット型保険より保険料は高額になります。
その分、代理店が保険加入時に対面で相談を受けてくれたり、事故が起こったときに事故後のフォロー(事故後のアドバイスや保険金請求に必要な書類の作成支援など)をしてくれます。ただしどこまでやってくれるかはその代理店によります。

以上が、ネット型の方が保険料が安くなる理由です。

ハムちゃん
ハムちゃん
わたしはネット型に入っているから大丈夫!
ケニー
ケニー
ネット型と言っても色々な保険会社があるよ!
同じネット型なら安いほうがよくない?

同じネット型でも保険会社によって保険料が異なりますので見積り比較を行なうことが重要です。以下のサイトでは、無料で最大20社の一括見積もり比較ができます。
現在、代理店型に加入していて保険料を安くしたい方はもちろん、すでにネット型に加入している方も今より保険料が安くなる可能性があります。
ぜひお試しください。

 

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自動車保険のネット型と代理店型の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照ください。≫【自動車保険】ネット型と代理店型の違い!一番の違いは保険料!

方法③「コンパクトカー、車両保険のいらない中古車にする」

そうは言ってもすぐに車を買い替えるというのは難しいと思います。
そのため、今後車を買い替える際の参考程度に見てください。

まず、コンパクトカーに乗り替えるというのは、車種(型式)によって型式別車両料率クラスというものが定められているからです。
簡単に言うと、軽自動車のAさんと、高級車のBさんが新規で全く同じ補償内容で保険に加入したとしても、Bさんの保険料のほうが高くなります。

車両保険のいらない中古車にするというのはそのままです。
例えばローンで300万の新車を購入した場合、車両保険に入っておかないと不安ですよね。万が一、購入した新車が全損になってしまった場合、ローン残債と新しい車の購入代金を二重に背負うことになります。
そういったことが心配で車両保険に加入している人も多いのではないでしょうか。
一方で、生活に余力のある範囲で中古車を購入すればそのような心配はいりません。
車両保険をつけないことが保険料を安くすることに最も効果的であることから、車にこだわりがない人は検討する価値はあります。

番外編「保険料の支払い方法を一括払いにする」

番外編として、保険料の払込方法について解説します。
保険料の払込方法は、多くの保険会社で「一括払い」か「分割(月)払い」を選択することができます。
保険料の支払い総額が安くなるのは「一括払い」です。
一括払いの方が安くなる理由は、分割払いを選択した時と違って分割手数料がかからないためです。
家計に余裕のある方は「一括払い」を選択されると良いでしょう。

まとめ

自動車保険料を簡単に安くする方法を3つ紹介しました。

方法①「補償内容を見直す」

できる限り保険料を安くしたい人向けプラン

  • 対物保険(無制限)
  • 対人保険(無制限)
  • ファミリーバイク特約(原付乗る人)

現役損保マンがオススメするプラン

  • 対物保険(無制限)
  • 対人保険(無制限)
  • 人身傷害保険(3000万or5000万の人が多い。ただし人による)
  • 弁護士費用特約(自動車事故型)
  • ファミリーバイク特約(原付乗る人)

方法②「自動車保険の無料一括見積もりをおこなう」

同じ条件でも保険会社によって保険料は異なります。
ディーラーで車を購入したときに勧められた保険に加入したまま、どこの代理店・保険会社かもよく分からない方など、一度見積もり比較をおこなってみましょう。

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方法③「コンパクトカー、車両保険のいらない中古車にする」

今より小さい車に乗り替える、車両保険のいらない中古車にすることで保険料を安くできます。今後、車を買い替える予定の方、これから車を買うことを検討している方は、コンパクトカーや、中古車をご検討ください。

番外編「保険料の支払い方法を一括払いにする」

保険料の払込方法を選択できる場合で、家計に余力のある方は「一括払い」を選択しましょう。「分割払い」よりも保険料の支払い総額を安くすることができます。

ABOUT ME
ケニー
損害保険会社に勤めてはや15年以上、ケニーです。 ずっと損害サービス(保険金支払い)部門で働いています。 これまでの経験を踏まえ、主に自動車保険を安くする方法や自動車保険の内容について解説しています。